既に何等かのパイロット免許を持っている人達は別ですが、普通の人がいきなりヘリを操縦してみたいって思っても、なかなかツテがありませんよね。免許は日本で取るのかアメリカで取るのか、はたまたオーストラリアで取るのか・・・。免許にはどんな種類があるのかとか、それで何が出来るのかとか、疑問は山積みの筈です。そこでまずそれについてちょっと触れておきます。
アメリカで取る
費用日数ともにベストなのがアメリカで免許をとる方法です。自家用で40日前後、滞在費込みで300万円程度見ておけばまず大丈夫でしょう。ただし、問題は英語力、これに自信のない方は日数費用ともにどのフライトスクールでも嵩むことは覚悟しておきましょう。反対に年齢も若く英語力も運動神経もバッチリという人は日数も費用も内輪で仕上がります。
日本で取る
費用日数ともにアメリカの倍以上かかると言われています。自家用免許であればアメリカライセンスを日本のに書き替えることが出来ますが、書き替えの時に日本の航空法の試験だけは受けることになります。よほどアメリカに行きたくない人とかお仕事で長期のお休みが取れない人が日本で取られているようです。
オーストラリアで取る
アメリカと同じ英語圏だから同じかというと、アメリカでは学科試験は問題集の中から出題されるんですけど、オーストラリアではそういったものが無いので、すべての範囲を勉強しなくてはなりません。アメリカで受けるよりも高い英語力と知識が必要となるようです。結局滞在日数も費用も嵩むことになりそう。
ただし免許保持者が機種限定を付けようとした場合、アメリカでは事業用を受けるか自家用免許を返納して再度その機体で自家用の試験を受けることになるのですが、オーストラリアは数時間〜十数時間のトレーニングで機種限定を貰えるそうです。
スクール選び
日本で取る場合も海外で取る場合も大抵どこかのフライトスクールのお世話になります。海外の現地校に直接入学というケースもありますが、大概の人は日本のスクールを通して申し込むことになります。まぁ、外国暮らしが長く全く英語に不自由しない人は現地校に直接というのがよいでしょう。問題は英語がちょっと苦手とか海外に行った事がないとか、そういう人たちです。その人達自体が問題だというのではなく、そういう人達をクイモノにする悪徳業者(社)があることが問題なのです。
・説明を聞きに行ったら、個室で数人がかりで入学申込をするまで帰して貰えなかった・・・
・説明を聞きに行ったら、親の資産まで調べられた・・・
・他より安い見積につられて入学し、渡米したら別途法外な金額を請求された・・・
・見積の倍近い金額がかかった・・・
・話しとちがうから途中でやめて日本に帰ろうとしたけど、お金を返して貰えない・・・
免許の種類
免許にはいくつかの種類があって、それごとに出来る事柄と,、してはいけない事柄が決められています。ここから先はアメリカで免許を取ることを前提にお話ししてゆきます。
Student
Pilot Certificate (練習許可証)
Recreational
Pilot Certificate (日本にはありません)
Private
Pilot Certificate (自家用操縦士免許)
Commercial
Pilot Certificate (事業用操縦士免許)
ATP
= Airline Transportation Pilot (いわゆるラインパイロットの人達用の免許)
CFI
= Certified Flight Instructor (飛行教官)
CFII
=Certified Flight Instrument Instructor (計器飛行教官)
BGI
= Basic Ground Instructor (地上教官)
AGI
= Advanced Ground Instructor (上級地上教官)