用土と肥料


地植えの場合
植え付ける場所
陽当たり・水捌けの良い高台や陽当たりの良い傾斜地などが適しています。
畑や花壇の場合は高畝にします。

表面から20cm程度を良く耕し、腐葉土を鍬込みます。更に草木灰を1uあたり片手に軽く2杯(80〜100g)程度良く混ぜ、1週間程度置いてなじませてから植え付けます。
水捌けの悪い土の場合は川砂や前述の樹皮を粉砕した培養土などで改善して下さい。

株間は毎年植え替える場合で最低30cm程度以上、2〜3年で植え替える場合は60〜90cm程度以上。これ以上植え替えないと、嫌地性がありますので花が咲きにくくなったり、株間がつまって株が太らず、やはり花付きが悪くなったり、葉が密集して害虫が付きやすくなったり、病気になりやすくなったりします。

連作の場合は、古い根や葉などアイリスの痕跡を出来る限り取り除きましょう。また土壌改良材や樹皮を粉砕した培養土、腐葉土などを鍬込み、なるべく連作障害が起こらないようにしましょう。天地返しも有効です。

プランターや鉢の場合
一般的には…
赤玉土(小粒)70% : 腐葉土30%程度  とか
赤玉土(小粒)50% : 川砂20% : 腐葉土30%程度  とかでいいと言われています。

これに草木灰をプランター(または鉢)10リッターに対し10g弱混ぜ合わせ、一週間ほど馴染ませてから植え付けます。

私の場合は…
樹皮を粉砕した培養土(いわゆるバークでありません)40%、腐葉土を30%強、ホームセンター等で売っている市販の培養土(なるべく軽いものを)30%弱をイメージして混ぜ合わせています。
樹皮を粉砕した培養土は、タケダの培養土[草花・一般用](画像左上)を使用しています。(Web LinksのGardeningからリンクを張ってありますので興味のある方はお訪ねしてみて下さい。)
また市販の培養土には、花咲き物語りを常用していますが、これは好みで適当なものを選んで下さい。ただし窒素分多めなものは避けましょう。

私はプランターの場合、シャンティワイドプランター75型(幅:75.5cm 奥行:32.0cm 高さ:24.0cm )に2本植えにし、小ぶりの株やMedianは同じプランターに3本植えにするか、やや小ぶりの65型(幅:64.5cm 奥行:32.0cm 高さ:23.0cm)に2本植えにしています。(詳しくはプランター栽培の仕方参照)
この大きさのプランターに対し、 草木灰を一握り(25〜30g程度)混ぜて、一週間ほど馴染ませてから植え付けます。

ちなみに有名作出家のSchreiner氏のお薦めは、
樹皮を粉砕した用土(前述)45% : 川砂20% : ピートモス35%だそうです。
ただしピートモスには酸度調整していないものも多いので気を付けてお使い下さい。

ご機嫌なpHは6.8(弱酸性の土壌)です。
かなりおおらかな性質なので、それほど気にしなくてもOKです。

プランターの場合は、必ず毎年土を入れ替えること。

肥料は植え付けるときには必要ありません。
植え付け後3週間か1ヵ月程度して根が活着した頃と、年明けの1月後半から2月頃に目出し肥えとして施肥します。

窒素分を多く含む肥料は(油かす・鶏糞・硫安・尿素等も)禁物です!
これらを与えると一時は面白いように成長しますが、急にドロドロに溶けてしまいます。5-5-5や6-6-6とい言った窒素抑えめのバランスの良い肥料を使用しましょう。
前述のとおり、土に予め混ぜる必要はありません。逆に根つきが悪くなるので、植え付け後1月ほどしてから(9月頃に)一度と翌年の2月頃に一度の合計2度、株のまわり6〜7cmを避けて撒きましょう。

出来れば一日中陽の当たるところ、最低でも4時間以上陽のあたる所に置きましょう。