Hybridyzing

交配の仕方

アイリスは通常株分けによって増やしてゆきますが、種を取ることも出来ます。
違う品種同士をかけ合わせて
新しい品種を作り出すことも出来るわけです。

ここでは簡単に受粉のさせ方から少し育つまでの過程に触れて見ようと思います


・・・画像はmasakatoさん、設楽さん、のんのんさんからご提供頂いています・・・
・・・内容に関しましては全面的にmasakatoさんにご協力頂きました・・・


新しい交配種を作り出すには、まず雄しべ(花粉)を花の中心部から抜き取ります。
これを別のアイリスの雌しべの尖端にこすりつけます。

アイリスには通常3つの雄しべと3つの雌しべがありますから、花粉をすべての他の雌しべにも付けます。

いい花粉は雌しべへの付きが良いらしいです!
受粉させた花のすぐ下に、必ず両親の名前を書いたタグを取り付けましょう。
授粉が成功すると、花のすぐ下にある莢(さや)の中で1週間後には種が成長しはじめます。
授粉から約2ヶ月後には種の莢が茶色になり割れて開きます。


茶色の種を取り出し、数ヶ月乾燥させます。必ず種の両親を記録しておきましょう!

アイリスの種子の量はもともとの母親が持つ種子生産能力や交配親和性によって変わって来るそうです。
種子の大きさもまちまちで、大きいものと小さいものとの差は約倍だそうです。

ですから種子が小さいからといって単純にがっかりすることはありません。
また、発芽には時間がかかりますが好発芽率を示す植物のようです。



10月下旬頃に健康で排水のよい土に深さ2cm、2.5〜3cm間隔で植えます。

植えた種子は屋外で冬を過ごさせます。


一冬越して春先(3月頃)に一斉に発芽してきます。
たまにぽつりぽつりと1月目くらいから出てくるものもあります・・・


生長して混みあって来たら広いところに移植します。

地植えにした方が生長が早いです。
早く発芽したものほど生育が良く秋までに充実してきます。 次の春までに株が十分成熟していれば花を楽しむことが出来るでしょう。


通常の場合

播種(秋・10月下旬頃)

翌年春発芽

晩春〜初夏植え付け

翌年秋〜翌々年秋が苗の充実期間

翌々年春(またはその更に翌年春)開花

・・・となります!